「ありがとう」と「おめでとう」が交錯した日

 

どちらも素敵な言葉です。

今週末は慌ただしい日々となりました。

木曜の夕方に(父方の)祖母が亡くなったとの連絡を受けました。

小学校の時、学校の通学路に祖父母の家があったこともあり、毎日のように道草&遊びに行き、いつもニコニコして遊んでくれた優しい祖母です。

怒った顔や悲しそうな顔をしているのを見た記憶は、僕の知る限りではありません。

さあ、こんなことは初めてのこと。はてどうしたら良いか、、、

金曜日はレッスン、土曜日(17日)は都内でサロンコンサート、今日日曜日も仕事。

目を閉じた途端、ひとつの結論に。

長崎へ帰るぞ! 

今すぐにでも家を飛び出せる準備をし、まずはその日の予定のキャンセルから。

その後、航空券の手配をし、生徒の皆さんに連絡。事情を話し、金曜日のレッスンはキャンセルに。
(楽しみにしてくださっていた生徒さん、ごめんなさい。でも、快く背中を押してくださって、本当にありがとう)

金曜日の朝東京を発ち、土曜日の朝帰京する、という、まさに「とんぼ帰り」でした。

かなり疲れましたが、せめて祖母の顔だけでも見たいという一心で飛行機に飛び乗りました。

今夏会った時は、病気を患っていたこともあり、かなり辛そうな表情だったのですが、

永遠の眠りについた祖母の顔は、子供の頃、遊びに行った僕を迎えてくれていた時と、まったく同じ表情をしていました。穏やかで、微笑みを浮かべていました。

ギターや音楽のことは全然分からない祖母でしたが、演奏をするたびに聴きに来てくれてました。いつも応援してくれていました。

86歳でした。

金曜日の通夜で祖母の微笑に励まされ、17日土曜日のコンサートに臨むことが出来ました。

演奏を進めて行くにつれて、なんだか祖母に見守られているような、そんな心持ちになりました。

演奏できるっていうのは、本当に幸せなことですね。そういう気持ちを思い起こさせてくれた祖母に「ありがとう」という気持ちです。

2011年12月17日は、演奏家としての至福の時(=コンサート)、祖母への感謝の日(=葬儀)

そして、その日は母の誕生日でもありました。

留学して以来、母の誕生日はメールや電話でおめでとう!と伝えるだけでした。でも、朝からのほんの数時間でしたが、誕生日を一緒に過ごすことが出来ました。

「ありがとう」と「おめでとう」、普段から言い慣れた言葉ですが、

改めて、周囲への感謝と支えを感じる週末でした。

本当にありがとう

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