出会いは偶然、繋がりは一生

   2020/11/05

2D2DC60F-D2DF-4F1B-841A-190385CFC165これからの天候が気になります。関東は今日の夕方からいろんな影響が出て来るかもです。停電や断水が心配です。

滅多に遭遇することのない台風を待ち受けている訳ですが、電車も運休。家で過ごされている皆さんのちょっとした気分転換にでもなればと思い今日もブログ書きます。(珍しく4日連続です)

ギターファンの皆さんから「子供の頃から多くのエチュードに取り組まれてきたんですよね?」と訊かれることが多いのですが、私のエチュードとの出会いは(コンクールの)課題曲です。

今から31年前にギター新人賞選考演奏会(現クラシカルギターコンクール)に挑戦した際、1次予選の課題曲にカルカッシのエチュードが選曲されました。

エチュードってなんだ?くらいにしか思ってなかった子供の頃の私は、先生から与えられた宿題をこなすような感覚でカセットテープ(!)に収録しました。もし生徒が同じような立場だったら、私は「デパートの試食みたいに摘み食いしないで、25曲全て練習しよう!」と提案するでしょうね。

エチュード、英語でいう「study」ですから技術的な何かを修得する目的で書かれたのは間違いないと思います。

ただ、技術はあくまでも「良い演奏をする手段」で「目的」は違います。目的地の設定が違えば、手段が間違っている、道具の使い方が違う、宝の持ち腐れになってしまいます。

どんな曲でも練習する時に意識して欲しいのは目標の設定、つまり多くの人達が心地よいと感じる演奏に近づけることです。

今回のカルカッシのレコーディングでは、お手本の演奏ではなく「カルカッシのエチュード、いい曲が多いなあ」と感じてもらいたいという願いを込めて準備しました。

話をまとめると、つまり「次のCDも是非聴いてね!」ということですが(笑)

ギターを学ぶ人達、プロ・アマ、老若男女問わず、古典期にたくさん書かれたエチュードに多く出会って、演奏時に必要不可欠な「音に対する感性」とそれを「具現化するテクニック」を少しずつ習得し、充実したギターライフを過ごして欲しいと願っています。

 

 

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