【上手くなるために】同じ曲ばかり練習してませんか?

   2020/11/05

紙くず

”特定の分野や技能は驚くほど優れているのに、意外なことが非常に不得手”という方、身近にいらっしゃませんか?

ひとつのことに打ち込むこと、自分の長所を伸ばすことは大切です。まんべんなく全てが出来る人もいないし、全部それなりに出来るから良いか、というとそんなことはありません。ただ、度が過ぎると「それしか出来ない」という状態になってしまいます。

「いやいや、そんなこと言っている益田さんも、ギターはまあ・・・、でもどうして○○は苦手なんですか?」というツッコミが聞こえてきそうです(笑)

まあ、私のことはさておき、

”プロが弾くような難曲をとても上手に弾くけど、簡素な曲を弾かせてみると、あれ、どうして?”

”途中からもう一度弾いてとお願いしたら、さっきまでの演奏がウソだったように弾けなくなった”

”以前弾いていた曲なのに(しばらく練習していなかったせいなのか)すっかり弾けなくなってしまった”

という愛好家の方にかなり頻繁にお会いします。

難曲を弾けるようになったことは素晴らしいことだし、その為に費やした努力には敬服します。

ある特定の曲を最初から最後まで弾く能力だけを伸ばしてしまった。反復することで記憶に留めておくことだけ(つまり丸暗記)をやってしまった。その結果、上手くなるために必要な

「楽譜を読む能力」と「ギターを弾く能力」

この2つを置き去りにしてしまったかもしれません。

このままでは、今後も新しい曲にチャレンジするたびに、同じ労力と時間を費やすことになる(可能性が高い)でしょう。

では、どうすればよいか?

”好きな曲と同時進行で、まずは短い曲で良いので1週間で1曲仕上げる”という目標を掲げてみませんか?

最初はたった4小節の簡単なメロディーの曲だけでも良いのです。

そんなこと言っても1週間で仕上げるなんて無理。しかも曲を短期間で覚えられないよ

と不安になった方も多いかも?

仕上げると言っても、あくまでも努力目標です。”100点を目標に練習したけど、結果として30点だった”でOKです。でも次の機会で必ず31点を取りましょう。自分のペースで続けてみましょう。

それに、まずは曲は覚えなくてもいいんです。楽譜を読む力を養っていれば、そして演奏能力を向上させていれば、必ず(楽譜から)どんな曲か思い出すことが出来、(培った演奏能力で)正確に再現出来るようになります。そのうち必ず暗譜出来るようになります。

プロである私も広義では”ギター愛好家”です。

アマチュアの方と同様に”いろんな曲を弾いてみたい”という夢を少しでも叶えたいと願って練習しています。

弾けた・弾けないに一喜一憂し過ぎないで、”上手くなりたい”を目標に自分を高めていきたいですね!

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コメント一覧

  1. 永田忠義 より:

    眼が悪くて楽譜を追うのが大変なので暗譜している曲ばかり弾いています。短い易しい曲なら譜面を丸暗記して挑戦出来そうです。効果有るでしょうか?

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