プロフィール

知性、情感、技術が高い所で手を結んだギタリスト

(評論家 濱田滋郎氏コメントより)

プロフィール写真長崎県・長崎市生まれ。幼少時に両親の手ほどきによりクラシックギターを始め、長崎大学経済学部を卒業後、2001年ジュリアード音楽院修士課程にて学ぶ。

89年、第20回クラシカルギターコンクール入賞。当時審査委員長を務めていた作曲家、伊福部昭氏(故人)より審査員特別賞を授与される。翌年第21回同コンクールにて史上最年少(12歳)で第一位を受賞。また92年、東京国際ギターコンクールにても入賞。加えて03年にはシカゴにて行われた国際コンクールにてファイナリストに選ばれるなど、国内外でも数々の賞歴を重ねている。

1991年の地元長崎でのデビューリサイタルを皮切りに演奏活動を開始。ソロのみならず他楽器の演奏家、オーケストラとの共演も多く、さまざまなガラコンサートや音楽祭等での客演、公開レッスンなども行う。2001年にはロドリーゴ生誕100周年記念コンサートのコンチェルト・ソリストとして、ニューヨーク・リンカーンセンターにて海外デビュー。J.デプリースト(元東京都響常任指揮者)指揮、ジュリアード・シンフォニーと共演。アランフェス協奏曲を好演する。

2009年には優れた若手演奏家をフィーチャーする(財)東京オペラシティ主催のリサイタルシリーズ「B→C(ビートゥーシー|バッハからコンテンポラリーへ)」に招聘され、ソロリサイタルを成功。ディズニー・オン・クラシックの日本ツアーにもクラシックギター奏者として初めてゲストとして参加し、全国30か所の公演を行う。また2012年秋には世界的なクラシックギター製作家J.L.ロマニリョス氏に招聘されたことをきっかけに、スペイン演奏ツアーを行い、特にマドリッド王立音楽院でのリサイタルは絶賛される。

近年では、美術史家の川瀬佑介氏とのコラボレーション「音楽と美術を楽しむコンサート “ギターと絵画の交わるところ」を全国各地で開催。クラシックギターの演奏会の新しい価値、楽しみ方を提示する斬新なプロジェクトとして注目を集めるなど、その意欲的な活動は多岐にわたる。

バロックから現代に及ぶ幅広いレパートリーによる演奏は常に好評を獲得。発表したCDは約30枚(2019年1月現在)におよび、その多くのアルバムが月刊誌・レコード芸術にて特選盤として紹介され、読売新聞、東京新聞、婦人公論など各メディアからも支持を集めるなど各方面からの評価も高い。今後もさらなるソロや室内楽のレコーディングの予定を控えている。

クラシックギター協奏曲や室内楽を通しての他楽器との共演による評価も高く、クラシック音楽普及の為のアウトリーチ活動も行っている。さらに後進の指導にも定評があり、的確なアドヴァイスと分かりやすい説明で全国各地でクラシックギターの愛好家のための公開レッスン会が行われている。現在精力的に活動を続ける、最も注目を集める日本を代表する実力派ギタリストである。

どのような音楽であっても聴き手に大いなる満足感を与えられる、その卓越した「演奏力」は間違いなく現在のギタリストの中でも最上級に位置する。
(現代ギター誌 2019年4月号より)
時代様式を的確に踏まえながら、安定感抜群の技巧で繊細にして大胆な表現を披露してくれる
(読売新聞 2019年1月17日夕刊より)
次々と世に問う自らのCDの内容にこだわるかのように、常にひとつの意味あるテーマを設け実行してきたが。そこで自分を磨き、ファンの耳に訴えつつ成長してきた。
こんにちを代表する名ギタリストの一人、益田正洋はしばしば見るように漫然と作品を寄せ集めた”総花式”のプログラムを編むことがけっしてない人である。
音色の選び方、テンポの取りかた、いくつかの場面における鮮やかな装飾法・・・バッハの”情”に実によく応えている。
(レコード芸術誌2019年2月号 より)
巧みな弦さばきが民族色溢れる旋律と躍動的なリズムに詩情、情熱を加え、スペインの人々の日常の姿を浮かび上がらせる
(日本経済新聞2018年1月16日夕刊より CD”トローバ作品集”評論)
曲それぞれの要求するリズム的な”乗り”の良さ、和声上の色彩感などを終始よく活かし、スタイリッシュな名演と言えるものを仕上げている。
(レコード芸術誌2016年7月号より)

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