リサイタルのプログラムノートを公開します!

 

演奏会のプログラムには、「曲目解説(プログラムノート)」が掲載してありますね

音楽を仕事としている僕ら演奏家にとっては、開演前の楽しみでもあるんですが、

同時に「こういう文章を読むと、アマチュア愛好者や初めて聴く人達には”難しい!”って先入観を与えてしまうかも!?」と思ってしまいます。

せめて、”これから演奏を聴くのが楽しみ!”と感じてもらえるようなプログラムノートがあればと思い、

今週末(11/23)のリサイタルでは下記のような文章を用意しました。

いつもブログをお読みいただいている皆さんだけに、公開しちゃいますね!

(でも、一部だけね。残りは当日のおたのしみ!)

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 今日のリサイタルではギターの為に書かれたオリジナル作品、しかも大作の“ソナタ”を演奏いたします。

 ソナタと冠するタイトルの曲は、皆さんが通われている教室の発表会はもちろん、日本のコンクールやプロのコンサートでもなかなか弾かれることの少ない大作です。そんな曲ばかり並ぶコンサートだと聞くと、“(長時間)静かに、襟を正して聴かねば”と思う方も居られるかも知れませんが、以下のように聴いてみると楽しいものです。

ソナタという楽曲は、“長編小説”のようなものです。音楽が「起承転結」の流れで進んで行く器楽曲のことです。提示部・展開部・再現部・コーダの4つの部分に分かれています。学校の音楽のテスト用に覚えたことがあるのでは!?

冒頭(提示部)で特徴的な(メロディーやリズム、コードを伴った)テーマで曲が始まります。そのテーマは印象付けるために何度か聞こえて来ます。
その後どうなるだろう?という高揚感を伴い、中間部(つまり展開部)に入ると音楽は大きく表情が変化します。小説に置き換えれば主人公にピンチが何度も迎えるところです。そういうドキドキする展開を経て曲は最高潮(クライマックス)へ。
全てのピンチを切り抜けた後、何事もなかったように冒頭と同じ旋律へ戻ります。(再現部)。そして最後に少しだけ盛り上がりを見せて締めくくられます(コーダ)。

予想通りにメロディーや響きが聞こえて来たかと思えば、まさか!の展開になることも。そんなサプライズがどこで起きるのか? これから聴く作品からどんなストーリが奏でられるのか? そんなことを楽しみにお聴き下さい。

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リサイタルは土曜日23日です。おたのしみに!!

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