簡単に美味しく作ることが重要【クラシックギター初心者 練習法】
教則本
どんな教則本でも、最初は単旋律(メロディー)から始まります。何故でしょうか?
多くの方が、簡単に弾けるから!というお答えになると思います。
でも、よく考えて下さい。本当に単旋律を弾くことは簡単でしょうか?
例えば、カラオケや伴奏者なし(アカペラ)で上手に歌える方、その自信がある方はいらっしゃいますか?
正直なところ私は全く自信ありません(笑)
ギターの場合、正確に調弦(チューニング)してさえいれば、伴奏者に頼らなくても正確な音程で歌ってくれる(つまり演奏出来る)可能性は高いです。
でも、それだけで上手な演奏に聴こえるでしょうか?単旋律を奏するだけで上手いなあ!と聴き手を唸らせる演奏が出来る人は、相当な実力者です。
もう一度最初の質問に戻ります。多くの教則本が何故メロディーを弾く練習から始めるか?
その理由は「技術的な難易度を下げて、良い音楽を演奏することに専念させるため」だと考えます。
どんな難曲に取り組むときも、まず初めにすべきことは「まずはどんな曲か把握する(=メロディーを認識すること)」です。ギターの扱い方を知ると同時に、練習の順序を習得しているのです。
オシャレな洋服や装飾品で自分を着飾れば、ある程度自分を魅力的に見せることは出来ますが、
その礎になる体型が美しくなければ、せっかくの服も栄えないのと同じ、というとイメージしやすいでしょうか?
”簡単に誰でも作れる料理”も美味しく作れなければ、誰にも食べてもらえません。もちろん自分でも食べたいと思わないでしょう。
子供の頃、レストランでホットケーキを注文し、どうしてプロのコックさんが作ると美味しいのだろう?と思ったことを鮮明に覚えています。
ホットケーキミックスと牛乳、卵、そしてフライパンがあれば誰でも出来ますが、
まずは〈どうしてあなたが作ると、こんなに美味しく出来るんですか?〉と子供の頃の私が思ったように、
メロディーだけなのに、〇〇さんが弾くと名曲に聴こえますね!
と言われるような演奏を目指しましょう!