練習で何をするべきか? その2

   2020/11/05

ダウンロード何か変だぞ!と感付いたら、次のステップは

何が変なのか?を探し当てること、つまり「どんなミスだったか?」を明らかにすることです。

なーんだ!そんなの当たり前だよ、と思うかもしれません。

練習中の曲を一度弾いていただいた後、「どんなミスをしましたか?」と生徒さんに質問すると、必ずと言って良いほど見当違いの答えが返ってきたり、本当に?と聞き返したくなるようなコメントが聞こえてきます。

全然弾けませんでした!なんて自分に過度に厳しいコメントを言う人も。

いやいや、全然弾けなかったということはないんです。どんなレベルの人でもそうです。そう言って励ますのですが、

いやいや先生は全然ミスしないじゃないですか?と言い訳なのか、私を褒めているのか、良く分からない返答する方もいます。

私だってミスしますよ、人間ですから(相田みつをさん的コメント?)

全然弾けない曲は確かにあるかもしれません。でも冷静に考えると、”全然弾けない”を定義すると「最初から最後まで全く違う曲に聴こえた、もしくは全く音すら聞こえてこなかった」という状態ではないでしょうか。

冒頭だけは雰囲気だけでも伝わった、途中流れが止まってしまった、違う和音を弾いてしまった、などは部分的にミスをしている、という意味です。あなたの演奏を全て否定する要素にはなりません。

練習でミスをすることは悪いことではないです。むしろどんなミスだったか?を見つけられないまま練習を続けることの方が深刻です。上手くなるためのヒントが見つかった!と喜ぶべきなのです。

昨日のお医者さんの話に例えると、体調が悪いと感じて受診したら、医師に”どんな症状ですか?”と尋ねられるでしょう?

その時に”分かりません”では対処出来ないと思います。熱っぽい、お腹の調子が悪い、怠い、などなど自覚症状をまず把握しなければ突破口が開けません。

もちろん症状はミスではないですけどね。

上手く弾きたいと思ったけど満足の結果にならなければショックですよね。よーく分かります。実際私もそうです。

子供の頃、何度となく物に八つ当たりしたことか。壊してしまった物がいくつあったか?思い出しても多すぎて数え切れません。譜面台、メトロノーム、ギターケースを蹴って・・・これ以上やめましょう!(笑)

練習した→ミスが起きた(つまり弾けなかった)→悔しい→もう一度弾こう!

では、くじ引きをしているのと同じ行為です。当たるか当たらないかは運次第。

ミスが起きるから練習するのです。試行錯誤する中で”上手くいく方法”を見つけましょう。

とある著名人の言葉に「失敗と書いて成長と読む」というものがあります。

失敗を糧にすることで、出来ることが増える!という意味なのかなと捉えていますが、皆さんはどう思われますか?

ミスに一喜一憂することなく、それをヒントと捉えて練習を続けましょう。

その積み重ねが、舞台上での緊張感を少しだけ和らげてくれると信じて!

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