ギターで室内楽というと・・・

 

どんなイメージを持っていらっしゃいますか?

多くのギター愛好者の皆さんが持っていらっしゃるイメージは、

単純な伴奏音型(いわゆる”ブンチャチャ・・・”ってパターン)が続いてつまらない

(ソロ曲と比べて)簡単に弾けるから練習し甲斐がない

一人で弾いても面白くない

しかもギターは音が小さくて聴こえないから劣等感を感じて嫌になる

な~んてネガティブなイメージばかり思い浮かべるかもですね

演奏活動していて思うのは、ソロでの演奏と同じくらい(むしろそれよりも多いかも!?)

伴奏の仕事は多いです。

数ある楽器の中で、ソロも、そして他楽器の伴奏が出来る楽器は、僕が知る限りピアノなどの鍵盤楽器くらいですから、ギターは大変貴重な存在のはずなんですけど、

でも、そのわりに演奏機会や室内楽曲が多く存在するという認知度がかなり低い気がしています。

それはアマチュアだけでなく、プロの世界でも同様かも。

●”ブンチャチャ・・・”ってパターンだけではつまらないですか?

 でも、ソロを弾いている時、高音でメロディーを奏でている時、低音でそのパターンの音型はたくさん出て来ますから、メロディー抜きで弾いた時も上手に奏でられることは独奏曲を練習する時に必要なことなんですよね。

●(ソロ曲と比べて)簡単に弾けるから練習し甲斐がない

 教えてて良く感じるのは、難しい曲を弾いている(もしくは難しそうに弾いている)自分に満足している人が多いように感じます。演奏するというのは、今弾いている曲が”良い作品だ”ということを聴き手に伝える作業ですから、曲の難易度はあまり関係ないと思っています。

 簡単な曲を簡単に弾くのは容易でしょうけど、”良い作品”に聴かせることは意外に難しい!これはいつも練習していて思うことです。

●一人で弾いても面白くない

 演奏する時に大切な要素のひとつは、”(良い)イメージを持つこと”だと思っています。自分が弾いている音型が伴奏だとしたら、相方はどんなメロディーなのか、それをどう奏でたいのかイメージ出来ると意外と楽しいものです。

 伴奏は縁の下の力持ち。メロディーに合わせて弾くものだと思っている人も多いですが、実はメロディーが生き生きとする為には伴奏者の役割は大きいです。伴奏者のイメージが悪いと、旋律を弾くパートの人もどこか窮屈さ、弾きにくさを感じて良い演奏にはなりません。

●しかもギターは音が小さくて聴こえないから劣等感を感じて嫌になる

 ギターの音が小さいことは仕方のないことだと思います。だって、所詮指先で爪弾く楽器ですし、ピアノみたいに大きな胴体はありませんから。

 でも、本当に相方が上手な人であれば、そして自分自身それを判断する力があれば良いバランスで演奏することが出来ます。

 これはソロを弾く時も同じですね。メロディだからといって単に大きな音で弾いてしまうと、バランスを欠く歪な演奏になります。伴奏の音は耳障りなだけで不要なものとなってしまいます。

 それで、何を言いたいか?

 是非週末29日(土)のコンサートに来てね!と言いたいんです(^^;;

 ギターで室内楽聞いても面白くない!って言う方がいて、その反論で今日のブログを書いたんですけど

 結局は”論より証拠!”ですからね(笑) 是非聴きにいらしてください。

 19世紀の音楽は、コンサートホールはなくサロンで楽しんだものですから

 今回の会場はちょうどぴったりです。是非おたのしみに!!


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