【クラシックギター】1日何時間練習すれば上達する?プロが教える考え方

   2026/01/17

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「何時間練習すれば上手くなりますか?」という質問に、私はこう答えます

人は本能的に「分かりやすさ」を求めます。
待ち合わせの時間や場所を決めること、みんなでゲームやスポーツを楽しむためにルールを定めること――いずれも、共通の基準があるからこそ、物事がスムーズに進むのです。

では、ギターの練習はどうでしょうか。

「上達するためには、1日何時間練習すればいいのですか?」

これは、レッスンの現場でも本当によく受ける質問です。
しかし、この問いに対して“誰にでも当てはまる明確な答え”は存在しません。

もちろん、上達のためには一定以上の努力と時間は必要です。
ただし、それは睡眠時間と同じです。

一般的な目安はあっても、実際には生活スタイル、年齢、健康状態によって必要な睡眠時間は人それぞれ異なります。短時間睡眠でも工夫次第で元気に活動できる人もいれば、体調に応じて一時的に長く眠る必要がある人もいます。

練習も、まったく同じです。

「長時間練習=上達」という思い込みの危うさ

それにもかかわらず、
「とにかく長時間練習しなければ上手くならない」
そう信じ込み、苦しいだけの練習を続けている方が少なくありません。

長い時間をかけて懸命に努力した事実を、私は否定しません。
私自身、子供の頃にコンクールのため、同じ曲を長期間練習した経験があります。

決して無駄だったとは思いませんが、今振り返ると
「あの時間を、もっと別の形で使えたのではないか」
と感じることも正直あります。

時間をかけること自体が目的になってしまうと、
・上達の実感が得られない
・心身への負担が増える
・腱鞘炎などのリスクが高まる

といった“失うもの”の方が多くなることもあるのです。

まず考えてほしい、たった一つのこと

「何時間練習すべきか」を考える前に、
ぜひ一度、こう自分に問いかけてみてください。

あなたが本当に確保したいのは、

  • 「ギターを弾く時間」 でしょうか

  • それとも 「上達のための時間」 でしょうか

例えば、週に1回30分ほどしかギターに触れない状況であれば、
好きな曲を弾き、音楽を楽しむことを優先するのも立派な選択です。

一方で、「確実に上達したい」と思うのであれば、
必要なのは練習時間の“長さ”ではなく、中身の精度です。

自分の得意・不得意は何か
どこで無駄な時間を使っているのか
今の自分に本当に必要な練習は何なのか

これらを一人で正確に見極めるのは、実はとても難しいことです。

レッスンでお伝えしていること

私のレッスンでは、
「何時間練習してください」といった一律の指示は出しません。

その代わりに、

  • 今の技量と課題

  • 性格や集中力の傾向

  • 生活リズムや使える時間

これらを丁寧に把握したうえで、
**「この人にとって最も効果的な練習の形」**を一緒に探していきます。

限られた時間の中でも、
「ちゃんと前に進んでいる」
「練習の意味が分かる」
そう感じられる状態を作ることが、何より大切だと考えています。

練習時間に悩んでいるあなたへ

練習時間が取れないことに罪悪感を覚えている方、
たくさん練習しているのに上達を実感できない方、
これからどう取り組めばよいか分からなくなっている方。

もし今、そんな状態にあるのなら、
一度レッスンでご相談ください。

「どれくらい練習すべきか」という問いの答えは、
あなた自身の中にあります。
それを一緒に見つけるのが、私の役割です。

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