必ず役に立つ!演奏における「集中力」と「注意力」について

 

24966649-6418-4E99-85FA-95BF4F484DCDあくまでも個人的な見解です。ただし教える時に「他者にも当てはまる」と感じることが多いです。もし「確かに!」と共感していただけたら嬉しいです。

「演奏時、何を考えていますか?」と質問されることも良くあります。

夢を売っている立場としての模範解答(笑)は「全身全霊、感動して頂けるよう演奏に没頭しています」でしょうか?

没頭する、つまり集中することはある程度必要なことです。

ただ何事も良い面と悪い面の二面性があります。長所と短所は表裏一体です。

集中力の良い点: 外的なことに左右されない、悪い点: 周囲が見えなくなっている でしょうか。

大学生の頃、友人が授業に来なかったので理由を尋ねたら「テレビゲームをしていたらいつの間にか完徹してて、仮眠のつもりで寝たら次の日になってた」と答えてお互い失笑した、という出来事がありました。

極端な例かもしれませんが、誰しも似たような経験があるのでは?

ここで注意力の話です。大学時代の友人に置き換えれば、せめてゲームの途中で僅かでも「今何時だろう?」と思ったり、身体の声に気づいて「疲れたなあ。眠くなってきたなあ」と感じる余地があれば授業を欠席することは無かったかもしれません。

ちなみにその授業は最後のレポート提出の日で、彼はそのせいで単位を落としてしまいました(笑)

さて、もちろん注意力も二面性があります。

注意力の良い点: 気配り上手、悪い点: いろんなことが気になりすぎる

演奏中に気を配らなければいけないことは、想像以上に多くあります。ざっと列挙すると

曲に関すること(テンポ、リズム、メロディー、拍子等々)
演奏に関すること(運指、楽器のコンディション 等々)
身体に関すること(指の動き、フォーム等々)
聴き手に関すること(反応、知人・友人の有無、マナー等々)

曲のことばかりに集中して理想ばかりが高くなりすぎて自ら不調だと決めつけて終演後がっかりした。(実は練習した通りの演奏だった)
運指のことばかり考えて、後日録音を聴き直すと生気のない演奏になっている。(演奏中に気付いていない)

一方で注意力が働きすぎて

聴衆のリアクション(例えばプログラムを落としてしまった)やマナーが気になりすぎてイライラした。(演奏に専念出来なかった)
いつも(家)とは響きが違うので戸惑いを感じて集中出来なかった(冷静に考えれば当然のこと。むしろ喜ばしいことなのに過敏になり過ぎた)

ちなみに全て実体験です(笑)悪夢を思い出すような気がするので、これ以上列挙することは止めておきます。

一番理想的なのは【いつの間にか自分で自分の指導している】状態です。つまりもう一人の自分が「ここから曲が盛り上がるよ」とか「次の音は右指を注意して弾くこと!」なんて言葉が自然に頭に中で思い浮かんでいる状態です。自分でも、そして聴いている人も「良い演奏だった」と感じるコンサートでは、演奏者はもう一人の自分と対話しているのかもしれません。

超一流のスポーツ選手が「ゾーン」と呼んでいる状態のことを指していると思います。

演奏することに集中しつつも、今起きていることを適格に把握し、良い状態なのかどうか?そしてこの先どのように対処すべきなのか?自分は冷静だけど聴き手は興奮しているのを微笑ましく見ている、

こんな感じで演奏出来ることが、2年に一度くらいあります(笑)いつでも出来る様に努力します。

そんな状態に少しでも近づけるためにどうしたら良いか?

練習時に良い準備をすること、それしかありません。

家で弾いている時に、演奏の出来不出来だけに一喜一憂せず、人前に出た時の自分を冷静にイメージして

練習時から集中力と注意力を使い分けて、舞台に上がる前に準備万端な状態にしたいですね!

 

 

 

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