【良い演奏について考える】暗譜は必要か? その1

 

DF4816DC-5A6D-46B8-8ACC-1C8D8BA9DBC9暗譜は必要か?答えはYESです。ただし「(暗譜によって)良い演奏が出来るなら」という条件付きです。

暗譜が出来れば仕上がった、暗譜をすれば上手く弾ける、ということは必ずしも事実ではないいうことを認識しておかなければ、いつの間にか目標(上手く弾く)と手段(暗譜)が入れ替わって、聴き手に飽き飽きされるのでご注意を。

話を戻して、暗譜とは“曲に関する全て、そして演奏に関すること全てをどのようにして記憶するか?” 

です。必要な項目を思いつくままざっと列挙しますが、長くなりそうなので今日はまず、その1です。

1、長期記憶と短期記憶を使い分ける
これは完全に人の受け売りです。記憶には長期記憶と短期記憶があると言われています。子供の頃は短期記憶が優位ですが、年齢と共に長期記憶が優位になるそうです。

時々「私は完璧に暗譜した」と自負する方がいらっしゃいますが、経験上ほとんどの方は短期記憶を使って、つまり丸暗記しているだけでした。

受験のために覚えたであろう英単語、今でも全て覚えてらっしゃいますか?忘れちゃったよ!という方がほとんどかも?

その一方でテスト用紙に書いてあった英単語を見て、”えっと?どんな意味だったっけ?”と焦った事は鮮明に覚えていますよね?

短期記憶ばかりに頼っていては、暗譜したと自負している曲は一生毎日弾き続けないと忘れてしまいます。プレッシャーがかかる場では人の反応や不安感に集中力を削がれ、記憶が飛ぶ(俗に言うド忘れ)ことになります。

そして人前で弾くのは苦手、難しいんだという長期記憶を強化してしまいます。

人間の成長と同じ手順で、まずは短期記憶でメロディーや運指を覚え、前回の練習での経験(良いことも悪いことも)をヒントに、”次は確かこんなメロディー、こんな雰囲気に変わって、指使いは・・・”という感じで演奏出来るようになりましょう。

長期記憶は「経験」によって培われ、一方で短期記憶は「繰り返すこと」によって強化されます。

すぐ丸暗記はダメ!と結論を早々に出す方がいらっしゃいますが、そうではありません。

練習時に丸暗記=100%になっていると感じたら、経験という名の長期記憶を10%でも使い、短期記憶を90%、長期記憶を10%にしてみましょう。何かが変わるかもしれませんよ。

覚えた英単語も実際の会話で出て来なければ何の役にもたちません。その単語が聴こえて来て「どういう意味だったっけ?」という状況になっても慌てないでください。会話はスムーズに進まなかったとしても、「以前耳にしたことがある」という記憶があれば、人に尋ねたり、辞書を引くなどして、少しずつ記憶を強化すれば良いのです。

繰り返しになりますが、以上は人の受け売り(本に書いてあったこと)です。

本当にそうなのかどうか?に関しては、皆さんの経験を通して確かめてみてください。

私にとっては、なるほど!と思う瞬間が多くありました。

明日以降、暗譜時に必要な事柄の続きを書きます。

 

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