上手になるために必要なもの
先日、都内某所で小中学生を対象に公開レッスン会をしました。新型コロナウイルスが気になる状況ではありましたが、しっかりと感染対策をして無事開催出来、安心しました。
5人のうち、4名はジュニアギターコンクールや学生ギターコンクールでも入賞するような皆さんで、ギターに対する向き合い方や態度、そして技術だけでなく感情のコントロールもしっかり出来ていて非常に感心したと同時に、私自身も非常に勉強になりました。
教える以上、たった1時間弱しかないレッスン時間内で結果を出さなければいけないと思っています。もちろん上手くなることが最大の目標ですが、まずは受講生だけでなく、レッスンを聴講している人達にも「(前と比べて演奏が)変わった!」と感じさせることです。
当たり前のことですが、過去と現在の違いを認識出来ることで、はじめて自分の進歩を自覚出来ます。そしてその進歩が好ましい状態だと感じることが、未来への目標へ向かって歩む勇気になります。
子供達のレッスンをしていて、老若男女問わず人は「変わることを躊躇する傾向がある」と感じることが多いです。特にある程度の期間継続してきたことや、一定の高いレベルにまで到達していると自覚出来ている時に、現状をキープしようとするものです。
何かを変えようとすると、改善と悪化が同時に起きることが多いのですが、悪くなったことばかりを意識してしまい、せっかく良くなったことを放棄してしまいがちです。
ミスをすることは練習においては決して悪いことではありません。練習課題が見つかったと捉えたいですね。
先日のレッスン会では「まずはミス(弾き間違い)を怖がらず、何かを変えてみよう!」と皆さんの背中を押してみました。
レッスン会後、
「どの生徒さんもどんどん良い演奏に変化して、驚きました!」
「帰宅後、早速アドヴァイスを実践しています」
「弾く事の楽しさが戻ってきました」
などなど、嬉しいコメントをたくさんいただきました。こちらこそありがとうございました。
勇気をもってチャレンジすることで、出来ることの方が多い!と気づくはずです。私は生徒の皆さんの潜在能力を引き出しただけ、というつもりです。
次に聴く時に「○○さん、変わったね!」という演奏になっていると嬉しいです!
最後に、レッスン会を企画してくださったSさん、本当にありがとうございました!