「出来た」と「出来ない」だけで判断しない

   2020/11/05

imagesブログが予想外に大好評のため、調子に乗って投稿します。ただ、ネタが枯渇してきたことも否めませんので(笑) アイデア募集します。皆様からの貴重なご意見、ご感想、是非お待ちしております。

ちなみに色々と偉そうなことを述べていますが、ほとんどの場合「自分のことは棚に上げて」いますので、その点はご容赦ください。いつも自分自身に言い聞かせるように書いています。

ところで、これもレッスンで頻出する事例です。

タイトルの通り、「出来る」と「出来ない」について考えます。

1、チャレンジする前に「出来ない」と諦めない
悩んでいる生徒さんにアドヴァイスするのが先生の役割のひとつですが、「そんなの出来ないですよ」とか「それはプロだから出来るんですよ」という趣旨のリアクションが返ってきます。
こんな時は「ということは、まだトライしていないって意味ですね。出来るか出来ないか、まだ分かりませんね!」と励ますようにしています(笑) その後「あれ?意外に出来ますね(笑)」という結果に至ることは日常茶飯事です。
現状を打開するために必要なことであれば、まず(先生のアドヴァイスを踏まえて)チャレンジすること。それが”出来た”という理想へ向けて一歩踏み出したことになります。
本人が諦めていては何も始まりません。チャレンジ精神を持ちましょう。そして、先生はそっと背中を押してあげたいですね。

2、早急に「出来た(出来ない)」と結論を出し過ぎない
ある程度の時間を費やさないと達成できない目標は星の数ほどあります。ダイエットしたい、カッコよくなりたい、などと同じように、満足出来る状態に到達するために時間や手間が必要なのに、ほんの一瞬の出来事に一喜一憂し過ぎていませんか?
練習中、さっきよりも光明が差し込んでいる、という小さな兆しを見つけましょう。

3、たまたま起きたことを「もう出来た(出来なかった)」と過大評価しない
ときどき「10回中6~7回は出来てたんだけどなあ」と口惜しそうにしている方を見かけます。良く考えて下さい。確率が上がっただけで、まだ出来ない可能性は3~4割残っているのです。条件が整わなければ失敗するのは当然の結果です。6~7回目までは出来なかったけど、少しずつ手ごたえを感じてて8回目からは(ある程度)出来るようになった!というプロセスを歩みたいですね。
最後の最後で上手く弾ければいいんです。舞台上で孤軍奮闘している姿を見て「家では上手く弾けるんでしょうね」と同情されても嬉しくないはずです。

4、「出来る・出来ない」を判断するには時期尚早かもと冷静になることも必要
いくらチャレンジしても出来ないとき、諦めているケースもありますが、まだ実力が追い付ていない場合もあります。その場合一旦諦める、という選択肢もあって良いはずです。
弾けないからと言って、同じ曲を何か月も何年もかけて練習したとしても、また別の曲にチャレンジする際に同じプロセスを歩む羽目になります。
それなら、一旦「いつか弾けるようになりたいな」と棚上げして、自分の身の丈に合った曲にたくさん取り組み、実力を蓄えるのも必要だと思います。
いくら華麗なシュートを決めるテクニックがあっても、後半のロスタイムにそのチャンスが巡って来た時、もう体力・気力共に尽き果てた状態では千載一遇の機会を逸することになります。
焦らず、コツコツと実力を蓄えれば機が熟する時が来るはずです。

最初は誰でも”出来ない”からスタートします。熟練した人は努力によって”ある程度出来る”までレベルアップしているだけです。

出来ない→出来るようになりたい→なんとか出来た→出来た→容易に出来た→得意になった→確実に出来るようになった→なんの問題も無くなった

というイメージでスキルアップ出来るといいですね。上達は日進月歩。歩む道のりも千差万別です。

出来た・出来ないの二者択一にならないように、どれくらい出来たか?どの程度出来ていないか?冷静に判断出来るようになりたいですね。

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