J.S.バッハ:ギターソロのための6つの無伴奏チェロ組曲(全曲)

release:2021/11/10

J.S. バッハ_cs6_ol

今回私がこの編曲楽譜を出版するにあたり、タレガやリョベート、セゴビアなど先人たちの
名アレンジがを再度考証しましたが、それらはどこかJ.S.バッハがチェロという楽器を通し
て思い描いていたであろうた曲想とやや異なるのではないかとの差異を感じていたことも
事実です。

そこで、これまでのギター版のアイデアを出来るだけ白紙の状態に戻しつつ、再度バッハが6弦のギターを持っていたらどうするであろうという視点で、自分なりにの編曲作業を進めて試みました。

旋律楽器であるチェロ、和声楽器であるギター、相反する特徴を持つそれぞれの楽器の長所・短所を考慮し、バッハが記した楽音を最大限に尊重しつつも、明らかに低音として扱っている音のオクターブ下への変更、必要箇所への低音の追加、組曲全体の音域や近親調を意識してながら、チェロの原調からギター演奏に最適と考える調への移調、低音として扱うべき音のオクターブ下への変更、必要に応じた低音の追加など、さまざま多角的な配慮をしました。

この編曲が決定版!いうつもりはありませんとは思いませんが、当楽譜が今後のギタリスト達がギターの特性とこの組曲の本来の姿を共存させたアレンジに、さらに昇華させていくための礎になればと願っています。

この楽譜に準拠する形でCD「バッハ・オン・ギター3」「バッハ・オン・ギター4」もリリースしました。出来るだけ作曲者バッハの意図に近づけよう、楽曲の良さをギターで弾き出せるようにと考えました。ギター愛好者の定番アレンジとして定着して欲しいと願っています。

関連商品:【CD】バッハ・オン・ギター 3「無伴奏チェロ組曲第1番~第3番」、【CD】バッハ・オン・ギター 4「無伴奏チェロ組曲第4番~第6番」

収録曲

【J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全6曲】

●組曲第1番 ハ長調 (原調:ト長調)BWV1007
プレリュード・アルマンド・クーラント・サラバンド・メヌエット・ジーグ
●組曲第2番 イ短調 (原調:ニ短調)BWV1008
プレリュード・アルマンド・クーラント・サラバンド・メヌエット・ジーグ
●組曲第3番 ト長調 (原調:ハ長調)BWV1009
プレリュード・アルマンド・クーラント・サラバンド・ブーレ・ジーグ
●組曲第4番 ハ長調 (原調:変ホ長調)BWV1010
プレリュード・アルマンド・クーラント・サラバンド・ブーレ・ジーグ
●組曲第5番 イ短調 (原調:ト短調)BWV1011
プレリュード・アルマンド・クーラント・サラバンド・ガヴォット・ジーグ
●組曲第6番 ニ長調 BWV1012
プレリュード・アルマンド・クーラント・サラバンド・ガヴォット・ジーグ

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