レニャーニ:36のカプリス

release:2007.03.21 4th Album

2ndアルバム、3rdアルバムに続きレコード芸術 2007年5月号特選盤受賞! Now on sale

2ndアルバム、3rdアルバムに続きレコード芸術
2007年5月号特選盤受賞!
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「ヴァイオリンの鬼才」パガニーニと同時代を生き、そのギター伴奏も務めた偉大なギター・ヴィルトゥオーソ、レニャーニ作「36のカプリス」、日本人初の全曲録音です。 ギターでは通常使用されないような調声も含む36曲からなる大作に、揺るぎない音楽性と的確なテクニックで命を吹き込みます。 さらに今回のCDではパガニーニの代表曲とも言える「カプリスOp.1-24」の福田進一による編曲版も収録。原曲の雰囲気を損なわず、見事にアレンジされたこの曲を弾きこなします。(フォンテック初のギター作品「SACDハイブリッド盤」)

収録曲

【ルイジ・レニャーニ/36のカプリス Op.20】
1.No.1 Andante ハ長調
2.No.2 Allegro ホ短調
3.No.3 Moderato ト長調
4.No.4 Allegretto イ短調
5.No.5 Allegro molto ニ長調
6.No.6 Maestoso ヘ長調
7.No.7 Prestissimo イ長調
8.No.8 Andante 変ホ長調
9.No.9 Largo ホ短調
10.No.10 Allegro con moto 変ロ長調
11.No.11 Andante ホ長調
12.No.12 Allegro non tanto ハ長調
13.No.13 Allegro moderato ニ短調
14.No.14 Largo assai 変イ長調
15.No.15 Presto ロ短調
16.No.16 Andante sostenuto 変ニ長調
17.No.17 Allegro ト長調
18.No.18 Maestoso ヘ短調
19.No.19 Allegretto grazioso ロ長調
20.No.20 Marziale ト短調
21.No.21 Allegro guisto イ長調
22.No.22 Adagio ハ短調
23.No.23 Allegro maestoso 嬰ヘ長調
24.No.24 Allegro molto 嬰ト短調
25.No.25 Andante grazioso イ長調
26.No.26 Allegro guisto 嬰ハ短調
27.No.27 Allegretto espressivo ト長調
28.No.28 Largo ハ長調
29.No.29 Pretissimo 嬰ヘ短調
30.No.30 Maestoso ハ長調
31.No.31 Allegro イ長調
32.No.32 Largo 変ロ短調
33.No.33 Pollacca ニ長調
34.No.34 Allegro maestoso ヘ長調
35.No.35 Larghetto cantabile 変ホ短調
36.No.36 Moderato ホ長調
37.【ニコロ・パガニーニ/カプリス Op.1-24】

益田正洋(g)
fontec●FOCD9295/¥3,000(税込)/2007.3.21発売
2006年11月14~16日 秩父ミューズパーク音楽堂 録音
使用楽器:星野良充作 G.シュタウファー・レプリカ1999年
発売元:(株)フォンテック

♪演奏者より

今回は選曲もこれまでのオムニバス的選曲の3枚のアルバムとは一線を画すもの・・・そう考えて、いくつか思い浮かんだアイデアの中で選んだのが、“レニャーニ”に焦点を絞った今回のアルバムでした。 前作に引き続いて19世紀作品のこのアルバム。演奏会や録音を通じて初めて、19世紀ギターを使用しました。かのシューベルトも愛用したといわれる“シュタウファー”(レニャーニモデル)のレプリカ(星野良充作)です。この楽器を弾き続けていくうちに、現代の楽器とは全く違う輝きを放つ響き、繊細さが必要とされる右手のタッチから生み出される素朴な音など、これまで遭遇し得なかった新たな発見による衝撃と、それを表現してみたいという欲求にさいなまれ、この楽器は今回のアルバムに必要不可欠なものになりました。
レニャーニが残した〈36のカプリス〉、そして彼と親交が深くこの作品を生み出す上で強い影響を受けたであろうパガニーニの〈カプリス24番〉を通して、全37曲それぞれがもつ多種多様な個性を、そして技巧面だけでない新たな私の一面をこのアルバムで聴かせられたのなら嬉しいです。

♪ ライナーノートより

「ルイジ・レニャーニ~忘れられた名匠作曲家の復権をめざす益田正洋の快挙」
古典派時代からロマン派時代にかけて活躍したギタリスト兼作曲家の中でも最も興味深い逸材の一人、ルイジ・レニャーニ(1790・11・7,フェラーラ-1877・8・5,ラヴェンナ)への関心は、20世紀を通じて不当に低いものであり続けたというほかない。セゴビア、イエペス、ブリーム以下一流ギタリストでレニャーニを取り上げた人はほとんどいなかった。彼らに次ぐ世代からは、たとえばエドゥアルド・フェルナンデスのように、往年のイタリア人ヴィルトゥオーソに一瞥を与える者たちも出て、ギタリストの興味をいくらかでも誘いはしたが、その価値を再吟味し明らかにする仕事は、21世紀の奏者たちに委ねられたと言ってよかろう。
そのような意味合いから、ここに出現した益田正洋によるレニャーニ<36のカプリース>全曲録音は、おそらくひとつの波の皮切りになるであろう快挙にほかならない。しかも益田の仕事は、たんに資料的な「穴埋め」に役立つという意義を技術的にも芸術的にも遥かに越えて、真の音楽家レニャーニを蘇生させたものである。(中略)このディスクは、常にしなやかで自発的な表現力を発揮する貴重な俊英ギタリスト、益田正洋の非凡な意欲と芸術性とを、改めて世に印象づける1枚となるに違いない。 濱田滋郎

 

♪ レコード芸術/2007年5月号 「新譜月評」にて“特選盤”を受賞しました!

「すぐれた技巧家であると同時に、この作品向きのテンペラメントをも豊かに持ち合わせた俊英ギタリストの手中に置かれてみると、この曲集の真価が、まさしく生きた姿とともに伝わってくる。快挙!なんとも嬉しい成果ではなかろうか。」 濱田滋郎
「〈カプリース〉全曲に挑戦、見事にそれらをつつみこむというこれもまさに快挙といえよう。(中略)この曲集以外ではさがすのもホネと思われる調性のものをふくめ、益田は皆軽々と演じてみせる。使用楽器はいわゆる「19世紀ギター」と呼ばれるもの。レプリカながら名手の手中にあって優しく、ときに華麗に鳴るさまは小気味よい。」濱田三彦

♪ CDジャーナル/2007年5月号

「復刻された19世紀ギターの薫り豊かな響き。ぜひSA-CDマルチチャンネルで聴いてほしい。パガニーニと同時代に活躍したレニャーニによって描かれた多彩なギターの表現が、ホールの空気感とともに活き活きと甦る。埋もれた作曲家の本来の姿を復権させた録音。」
「益田正洋のソロ第4弾作品。レニャーニは、パガニーニの伴奏も務めたことがあるギターのヴィルトゥオーゾ。日本人初の全曲録音となった「36のカプリス」では、優れた音楽性と高いテクニックが十全に発揮されている。」

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